東側エリア・カトン
East side

シンガポールの東側エリアには、プラナカン文化が息づくカトン地区があります。プラナカンとは、マレー半島やインドネシアに移住した中国人と現地の人々との間に生まれた混血民族のことで、独自の言語(ババ・マレー)や文化を持っています。カトン地区は、プラナカンの歴史や伝統を感じることができる場所です。

カトン地区には、プラナカン雑貨のお店やニョニャクエ(菓子)のお店を見てまわることができます。プラナカン雑貨とは、色鮮やかなビーズや刺繍を施したテーブルクロスやクッションカバーなどの布製品や、陶器やガラス製品などの食器類です。ニョニャクエとは、プラナカンの女性(ニョニャ)が作る伝統的な菓子で、ココナッツミルクやパンダンリーフなどの材料を使っています。カトン地区には、これらの商品を扱う専門店があります。

カトン地区のもう一つの魅力は、ラクサです。ラクサとは、ココナッツミルクベースのスパイシーなスープに米麺や魚介類を入れた料理で、シンガポールの代表的なローカルフードです。カトン地区には、ラクサの名店が数多くあります。中でも有名なのは、328 Katong Laksaというお店です。こちらのお店では、スプーンだけで食べられるように米麺を細かく切っています。辛さも調節できるので、自分好みの味に仕上げることができます。

カトン地区を散策するときには、パステルカラーのカラフルなショップハウスにも注目してください。ショップハウスとは、一階部分が店舗や事務所、二階部分が住居となっている建物のことで、シンガポールではよく見られます。カトン地区のショップハウスは、プラナカン文化の影響を受けており、華やかな装飾が施されています。写真映えする美しい建物ばかりなので、見逃せません。